どーも、PlugOutです。
このシリーズもPart4です。
今回もシステムエンジニアじゃない人がシステムエンジニアと話をするときに覚えておくと便利そうな用語をまとめてみましたよ!
# 先祖返り
修正・変更したはずのプログラムが以前の状態に戻ってしまっていることです。
反映したと思っていたものがうまく反映されていなかったり、誰かが変更分を前の状態に戻してしまっている場合に使います。
例:
以前修正したはずのこの不具合ですが、どうやら先祖返りが発生していたようです。
なんで先祖返りしているんだ?
# デグレ
デグレード(degrade)の略で、以前はできたはずのものができなくなっていることです。
先祖返りと似ていますが、こちらは直したはずのもの以外の物も含みます。
つまりは意図せずある機能がおかしくなった場合にも使えます。
例:
なんでこの部分がデグレってんだ?
デグレ防止のためにテストはしっかりやりましょう。
# バグ
プログラム上の誤りのことですが、なんでもかんでもバグと呼ぶ傾向にあります。
仕様以外のことに対して上手く動作しないことについては、本来はバグではないはずなんですが、何でもかんでもバグと呼ばれることがあります。
例えば仕様として数字しか入力を受け付けないプログラムを作成したのに、文字列が受け付けられないのをバグと呼ぶのはなんだかおかしい気がします。
そう言った場合に仕様なのかバグなのかを良く揉めることがあります。
例:
この動きはバグっぽいから調査して。
これはバグではなく仕様なので、もし対応するのであれば更に時間がかかります。
# FIX(フィックス・フィクス)
エンジニアでなくてもよく使う単語ではあるんですが、FIXには直すという意味と決めるという意味があります。
バグFIXと言ったらバグの修正のことで、用件をFIXと言ったら要件を決めることです。
改めて考えるとややこしいですね。
例:
この件はちゃんとFIXしたの?
バグFIXの内容についてはこちらに記載してあります。
# ケツ、お尻
配列やキューなどの末尾のこと。
反対に先頭は頭と言いますが、こちらは文字通りなので違和感ないかと思います。
以前ご紹介した「舐める」と合わせると、非常に下品な言葉になりますが、実際は意図が違うのでご安心を。
書いてみて、字面がめちゃめちゃ汚いことに気づきました(白目)
例:
この間の件だけど、ちゃんとケツから舐めてみたの!?
実際にお尻にこれ追加して試してみてよ。
# マージ、ガッチャンこ
マージとは、2つ以上のものを合体したり合成することです。
例えば2つの資料を1つの資料にまとめることを「2つの資料をマージする」というように言います。
ガッチャンこはマージの「合体」から来ていて、意味はほぼ同じです。
例:
このデータは既に本線にマージ済みです。
とりあえずこのデータ達をガッチャンこして、実際のデータと比較してみて。
# 人柱
まだ一般的ではない技術や機械を率先して使い、失敗することです。
この言葉の元の意味と絡めると、恐らく失敗することで後世の役に立つ的な意味合いが強いと思います。
例:
新しいスマートフォンが出たけれど、まだ評価が不明なので人柱になるつもりはない。
人柱かもしれないけど、失敗しても良いからとりあえずこれを使ってみてよ。
# DIFF、DIFFをとる、DIFFを残す
DIFFの元々の意味は2つのファイルの比較を行うためのプログラムのことです。
そこから派生して、何かの差分のことを表すときに使います。
例:
ちょっとデータのDIFFをとって確認してみてよ。
全てのデータを残すと大変なので、できればDIFFを残す様なやり方にしておきたいな。
# ハードコーディング
プログラムの中に何らかの値や処理が埋め込まれていることです。
値や処理内容などがプログラムの外の設定ファイルなどで管理されていない場合、それを変更するためにはプログラムを再びコンパイルしなければならない(つまり簡単ではなく時間がかかる)こと場合に使われます。
例:
ここの初期値ですがプログラムの中にハードコーディングされているので、すぐには変更できません。
この部分はハードコーディングされているので、実装担当者に経緯を聞く必要があります。
如何だったでしょうか?
これらの用語を覚えて
「デクレってるから該当のハードコーディングされている箇所をバグFIXしてよ」
「人柱になるリスクはあるが、試しにこのライブラリを使ってデータをケツから舐めて、DIFF を取りつつガッチャンコしてみてよ」
なんて会話を聞いてもスマートに対応できるようになると良いと思います(白目)
ではでは!