Twitterに関して「サードパーティ製アプリの禁止というニュース」が飛び込んできました。
最近Twitterを始めたという方にはよく分からない話かもしれないですね。
一応10年以上に渡ってTwitterを続けてきた僕としては、これからTwitterが向かっていきたい方向がよく分からないというのが正直なところです。
今回禁止された内容を簡単に説明すると、Twitterを利用するにはiOSやAndroidの公式アプリ、もしくはブラウザを利用しますよね。
これまではTwitterに開発者として利用申請をすれば、Twitterのデータを裏側でやりとりする(Twitter APIを利用する)ことで、独自にカスタマイズしたものを作ることができたんです。
例えば公式のアプリとは違うレイアウトにしたり、独自の計算項目を表示したり、ツイートの検索結果を保存する機能を追加したりといった具合ですね。
これが今回の規約変更によって禁止になったというわけです。
つまり今後、独自にTwitterの公式アプリの代わりになるようなものを作ることはできないということです。
もし作ったとしてもTwitter側の判断で規制される様になります。
尚、誤解を招かないように書いておくと、全てのTwitterのデータを使ったアプリが禁止されるわけではないです。
あくまで公式アプリの代替が禁止ということの様なので、特定の人のTweetを取得したり、代わりに投稿する様なアプリは大丈夫だと思います。
恐らくは公式アプリの利用率を高めることで、タイムライン上に流れる広告の効果を高める狙いがあるのではないかと多くの専門家は言っています。
(Twitter API経由で取得された情報の中には、広告が含まれていないため)
……が、サードパーティアプリには少なからずTwitterの利用層を広げてきたという過去があります。
今でこそ充実しているTwitterの公式アプリですが、少なくとも10年前の時点では十分な機能が備わっているとは言えなかったと思います。
(ひたすら重い、Tweetの取得漏れが発生する、エンゲージメント等の統計情報が得られない等)
またときにはiOSやAndroidのアプリには適応されず、ブラウザ版だけに適応されている機能などもありました。
これを解消し、Twitterを快適に利用するために開発されてきたのが数々のサードパーティアプリなんですよね。
その中には無料のアプリも多くあるので、彼らもまたTwitterの一部であると考えて活動を行なってきたのではないでしょうか。
それらを一気に切り捨ててしまう行為というのは、僕は諸刃の剣なのではないかと感じてしまうんです。
サードパーティアプリを使っていた人達が公式アプリに移動することを見込んでのことかもしれませんが、ヘビーユーザー以外のTwitter離れが進む可能性がありそうだなと。
ただTwitterからの有力な乗り換え先のSNSがあまり存在しないのも事実なので、この辺がどうなるのかは今後の動きを要チェックかもしれないですね。
(一応Mastodonが有力っぽいですが、これはこれで問題を抱えている様ですし)
以上、Twitterを長年好んで使っている1ユーザーとしての意見でした。
このままずっと使っていきたいSNSの一つなので、先日の「別SNSのアカウント表示だけで凍結」問題もあり、割と不安視しています。
このブログは日本語だし、ここで何を書いたところでイーロン・マスクへ届くわけはないと思うけれど。